ABOUT - 用語集

あ行
アウグスタ 「尊厳者」の意味で、アデス連邦の最高権力者を示す称号。基本的にアデス連邦では、女性が最高権力者の座に就いているが、例外的に男性の場合は「アウグストゥス」となる。 #06
アウグスタの炎 グラン・エグザイルに備えられている超大型砲のこと。 #20
アエーシュマ アデス連邦の旧式戦艦の一隻で、ウルスラグナと同型艦。 #05
青7黒5 無線通信のないこの世界では、空中での意思疎通には発煙弾や発光弾が使われることが多い。これらの弾の色と個数によって内容は決められており、色数と個数が多いほど、困難な内容の場合が多い。 #01
遊びの時間 シルヴィウスが敵に補足されず、アナトレーの存在も謎であった頃は、ディーオも自由に活動できた。しかし、戦況がアナトレーを巻き込むようになったため、好き勝手に活動するのは不可能となり、本気でアナトレー防衛に尽力せねばならなくなった。 #09
アダマース中隊 ディアンが率いる部隊の名前。他に有名な部隊として、スマラグドス中隊、カンブンクルス中隊、サピュルス中隊があり、アダマース中隊と合わせて四翼の乙女と呼ばれている。 #08
アデス最強の槍 カイヴァーンの異名。その名の通り、圧倒的な破壊力と突破力を誇り、正面から敵陣を粉砕するのを得意としている。 #07
アデス連邦 グラン・レイク西部の辺境に位置していた国家だが、周辺諸国を次々と併合し、巨大化した。そのため、トゥランとも国境を接するようになり、たびたび国境周辺で衝突が発生していた。 #01
アドミラリー オーランの座乗艦の正式名称。同艦は、連邦でも北方系の異なる文化を持つ地域にある造船所で、最初に作られた。そこで、それを記念して造船所の名前を取って命名されている。そのため、命名規則が他の艦と異なっている。 #16
アナトレー シルヴィウスやディーオの故郷と思われる国家。 #06
アナトレー・デュシス連合皇帝ソフィア ソフィアはアナトレー帝国の皇帝であり、同時にアナトレー・デュシス連合王国の国王でもあるが、母星への帰還を果たした時点でこれらを統合、アナトレー・デュシス連合帝国の初代皇帝に即位した。 #20
アナトレーのエグザイル プレステールと呼ばれる人工世界から、母星への帰還作業を行っている最中のエグザイルで、現在も往復中である。 #10
アヒル野郎 フリッツの口癖。空を自由に飛行する空族に対し、戦列艦乗りや地上の人間を指す言葉。転じて、のろまでつまらない奴という意味にもなり、とにかく気に入らないもの全てを指す。 #01
アルシアー クマリ同様、北方小国家群の一つ。この世界では珍しい大統領制を引く共和制国家。一時期は重工業に力を入れていたが、他国との競争に敗れ、国力は大幅に低下した。軍備は郷土防衛隊のみしか存在しない。 #07
アルテール岬 トゥラン国内のグラン・レイクに突き出した岬。特徴的な形状をしているので、航行の目標とされる。 #02
アングイス ボース同様サドリ艦隊第一戦隊に所属していた艦。艦名は「ヘビ」の意味で、同艦隊のアニグイスと姉妹艦。 #17
暗殺部隊 アラウダ率いる情報部の中で、特に暗殺を主たる任務とする部隊。別名「皆殺し部隊」。 #12
あれを…とうとう成功させちゃうなんて… ジゼルのセリフ。クラウディア機関は、通常は周囲のクラウディア斥力によって守られており、直撃しようとしても弾道が反れてしまう。だが、極めて狭いクラウディア斥力の均衡域を狙うことで、稀に直撃が可能となる。4話でファムたちがシルヴィウスの循環弁を狙ったときは、クラウディア斥力場の外側から撃ったため、弾もはじかれてしまったが、8話でアンシャルを落としたときは、ファムがクラウディア斥力の均衡域に入り込んだため、ミリアが撃った弾も斥力を受けることなく、循環弁を直撃することができた。 #08
アンシャル アデス連邦第一艦隊であるサドリ艦隊旗艦で、サドリ元帥の座乗艦。形状は比較的旧式だが、乗員の練度と士気は高く、艦の習熟度も極めて優れている。 #07
イグラシア トゥラン王国の首都。 #01
一番銛 空族の狩りのとき、目標物に最初に銛を打ち込んだ者、あるいは打ち込まれた銛そのものを指す。この銛の位置次第で以後の狩りがうまく行くか失敗するかが大きく左右される。そのため、技量の最も優れた者が誘導銛を撃つことが多くなった。これが一番銛で、その後の作戦指導は一番銛を命中させた者が行うようになっていった。 #01
祈りの数 ファラフナーズが手首に付けているルドラクシャは、本来は、祈りを捧げる時にその回数を数えるために使用する。 #11
インプルスス I 級戦列艦の一隻で、艦名の意味は「衝動、衝撃」 #17
インペリウム インペリウム級ヴァンシップ母艦でネームシップ。元はI級戦列艦として建造され、同級の艦名は全て頭文字がIとなっていた。艦名の意味は「命令権」 #17
インメルマン ディーオがクラウスを呼ぶ時の名前。これはディーオが、過去にクラウスの行ったインメルマンターンを見て、その美しさに興味を持ったことから。 #21
インメルマンターン ヴァンシップの機動の一つ。水平飛行から上向きロールに入り、そこから機首下げを行って縦方向に反転し、高度を下げてUターンする技。ディーオにとって最も印象深い人間、クラウスの得意技でもある。 #01
ヴァンシップ隊の隊長 ディーオのこと。シルヴィウスでは、本来ディーオがヴァンシップ隊の指揮を執ることになっていた。しかしディーオは、軍の指揮下に縛られることを嫌って、先行偵察と称して単身離艦し、各地を放浪していた。 #09
ヴァンシップ母艦 グラウス型を元に、弾薬庫を減らした箇所に格納庫区画を設置して、多数のヴァンシップを搭載可能とした艦。艦隊同士の正面決戦ではなく、高機動な小規模兵力に対抗する際に、偵察力が不足していることがわかり、試験的に通常型から改良されて作られた。 #17
ウィナ先輩 シルヴィウスの主任聴音員セシリーは、シルヴァーナ聴音員であるウィナ・ライトニングの従妹であり、訓練学校の後輩にあたる。 #20
ヴェスパ クラウディアシステムを使用して空を飛ぶ小型飛行機械の総称が「ヴァンシップ」で、中でも比較的小型のタイプを、空族などでは「ヴェスパ」と呼んでいる。 #01
浮きドック カルタッファルなどの空族の母艦。拿捕した艦艇のクラウディア・ユニットに直接作業用の甲板や、各種工作機械、デリックやブリッジを取り付けたもの。見かけの割には機動性は高い。 #07
ウルスラグナ アデス連邦の旧式戦艦の一隻。本国軍で新型が配備されたことにより、旧式戦艦は、各貴族軍に供与や売却が進んでいる。同型艦は、アエーシュマなど多数。 #05
ウルバヌス アナトレーの新型戦艦で、シルヴァーナ(※)の運用実績と、ヴァンシップ技術を元に、ギルドの技術を使用しないで作られた。そのため、従来のクラウディアシステムを使用せず、ヴァンシップのユニットを巨大化させたような形状のユニットを搭載している。
50隻建造予定で最初に6隻建造されたが、2番艦から5番艦まではシルヴァーナとの龍の牙会戦(前作『ラストエグザイル』12話「Discoverd attack」参照)で轟沈。6番艦のエウスタキウスも、対エグザイル戦(前作『ラストエグザイル』 25話「Quiet move」参照)にて轟沈、ネームシップのウルバヌスも、同最終決戦にて、ソフィアが指揮するシルヴァーナの盾となり、大破擱座した。
そのため、現在ウルバヌスと呼ばれている艦は、建造中だった、第二次生産ブロックの7番艦ウァレリウスと、8番艦ラウレンティウスを合わせて完成させた艦を改名したものである。
(※)シルヴァーナ:シルヴィウスの原型となった艦で、詳細は前作『ラストエグザイル』参照
#12
ウルバヌス自慢のコーヒー 別名「軍艦コーヒー」。ヴィンセントはコーヒー好きで、自ら豆を焙煎し、挽いてブレンドし、好みの味にして煎れるほどである。 #10
運動旗一旒 通信命令としては「我が航跡に続け」との意味で、単純に言うと「付いてこい」となる。 #20
エグザイル ルスキニアの言葉を借りれば「遙か古の災厄の時代、この星から空の果てへと人々を逃がした移民船」である。攻撃を受けると防御システムが働き、触手による攻撃を開始する。ルスキニアは、自ら唱えたミュステリオン(エグザイルの「鍵」となる人物を媒介してエグザイルを起動させるキーワード)によってエグザイルを起動させ、トゥランの上空に移動させた。なお、トゥラン王国は、空からエグザイルで帰還した人々が建国した国で、リリアーナは、トゥラン王国のエグザイルの「鍵」となる人物と思われる。 #02
エグザイルに捨てられた生き残り アデス連邦の人間に対する蔑称。アデス連邦は、母星再生計画の際に、エグザイルに乗船できなかった人々や、自らの意思でエグザイルに乗らなかった人々の末裔である。本来、エグザイル計画を推進していた者たちは、母星再生計画が行われている中で、人間が生き延びられるとは考えていなかった。 #11
エグザイルに捨てられた人々 エグザイルに乗れなかった民で、その多くは環境悪化と共に死に絶えていったが、生き残ったごく少数の民が、アデス連邦の礎となった。 #15
エグザイル防衛機構 通常のエグザイルは防衛機構を備えているが、グラン・エグザイルもそれは同様であった。 #20
SB スターボードのことで、艦の右舷を指す。正確にはスターボード・サイド。ステアリングボード(舵取り板)がある側との意味で、対して左舷は港側の意味でポートサイド(PS)と呼ぶ。 #01
エリダラーダ 「黄金郷」を意味する地名。元々は耕作地も水も少ない貧しい土地であったが、この地を領地とした貴族が、レース場をはじめとした多数の社交場と自由交易場を設置して改名した。 #06
追い風を祈る! 空族の間で一般的な幸運を祈るための言葉。本来は追い風によって「目的地に早く着けるように」という意味だったが、そこから発展して「成功するように!」という意味で使われるようになった。 #01
大きな大きな古い女神 ルスキニアが探し求めているもの。詳細は不明。 #15
オーバーブースト フルブースト状態から、さらにクラウディア温度を上昇させ、緊急用出力を絞り出すこと。一瞬しか使用できないが、ファム機では10%以上の速度上昇が可能。 #13
一昨日ぶり ディーオの挨拶。久しぶりとかではなく、厳密に日にちを言う所が、くだけている割には妙に細かいディーオの性格を表している。 #05
オラ・カエ・トデ・タイ 空族の間で古代から伝わる言葉で、「空で生きる事が務め」との意味だと思われるが詳細は不明。 #03
オレンジ オレンジは柑橘系の果実で、温暖で水の少ない地域で栽培される。また寒冷に弱いので、夏冬の寒暖差が大きくない地域が栽培に適している。 #15

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か行
カイザー カルタッファルのエースパイロット。アタモラがナビを務めていた。フルネームは、フェルディナント・A・ディールで、カイザーは通称。歩けるようになると同時にヴァンシップを操ったという伝説があるが、実際はヴァンシップではなく、空族の中では子ども達の遊び道具にもなっているメリッタのことだと思われる。 #11
回転式推進器 アデス連邦の艦に採用されている推進機関。艦の側面を回転するベルトに、多数の「ひれ」が装着されており、この「ひれ」が弱いクラウディア力と共に空気をかくことで推進力を得ている。別名クロウラー・システム。 #02
ガストネード 突発的で強力な上昇気流の旋風で、積乱雲から吹き出した冷たい下降気流が地面と水平に移動し、周囲の暖かい空気と衝突した所で発生する。今回は、落下する氷塊が巻き起こした巨大で冷たい下降気流と、主砲斉射による爆発熱による熱風が衝突したことで、強大な上昇気流が発生した。 #07
下部従動高角砲 艦の下部に搭載されている連動高角砲のこと。 #07
カルタッファル 空族の一つで、ファムやジゼルの住居がある。 #02
カロッテ ピルツ周辺にある空族拠点で、ピルツと行動を共にすることが多い。 #07
換気ライン 冷却筒とは異なり、人員の呼吸用の空気を導風管から導き、古い空気を艦外に捨てるための筒。冷却筒同様艦内を縦横に巡っている。 #02
環グラン・レイク条約 グラン・レイク周辺にある国家間で結ばれた条約で、周辺移動や交易、水資源利用など幅広い分野において各国間の共通化が図られた。その中には、照明弾や信号灯を統一するものもあった。この条約が最初に締結されたのは100年以上昔で、その後も定期的に更新されている。 #07
艦首多連装徹甲噴進弾 シルヴィウスに装備された艦首ロケット砲。魚雷同様に、ヴァンシップのブースター技術を応用して作られた兵器。命中精度はやや劣るが、主砲弾より大口径の大型ロケット弾を一斉発射することで、目標に大打撃を与える。 #08
艦首長砲身砲 シルヴィウスの艦首左右に装備されている隠蔽式の大型砲。正式名称は艦首漸減口径式双連追撃砲だが、長いので単純に艦首長砲身砲とだけ呼ばれている。 #08
完全無音航行 艦艇は、移動するだけで機関音、各種機械の作動音、人間の音声や活動音、大気中を移動する風切り音など多数の音を発する。これらを聴音から隠すことは非常に難しく、聴音技術が発達していないアデス連邦では、あまり重視されていない。しかし、この極めて難しい技術である完全無音航行を、単艦のみならず艦隊全体に行わせるほど、サドリ艦隊は練度が高い。サドリ艦隊が比較的旧式艦が多いのも、艦の特性を十分に把握して乗員が手足のように扱えるようにするために、あえて新造艦を入れてないのではないかと思われる。 #08
艦隊統制射撃 砲撃の際に、個別の艦がそれぞれ目標に対して照準するのではなく、旗艦から送られた観測データを元に、旗艦と自艦の位置を修正して、同一目標に対して一斉砲撃を行うこと。原理上は、全ての弾が一定範囲内に命中することとなり、きわめて攻撃力が高くなる。 #13
ギース少佐 フルネームは、ランベール・マティアス・ド・ギースで、伯爵家の跡継ぎ。トゥラン国王軍近衛師団第一近衛連隊所属で、国王直属の近衛師団にいたが、トゥラン陥落時は離宮警護任務にて王都を離れていた。 #18
キシャール型弩級戦艦 連邦の旧型艦で、曲線を多用した形状が特徴。連邦が建国当時から持っていた艦を元に設計されており、艦齢の古いものは貴族艦隊に払い下げられたが、中には100年前の艦も存在していた。基本設計は変化しないまま、時代や用兵の変化と共に細部の変更を行いながら建造が続けられていたが、現在はほぼ新造されていない。 #17
擬装戦艦 他の艦種に化けた戦艦。商船などに武装を施した仮装巡洋艦は一部の空族が所有しているが、通常の国家では戦力を隠す必要がないので、わざわざ戦艦を他の艦種にごまかすような技術は発展しなかった。 #04
北回り航路 グラン・レイクの北側を通る航路。まだアデス連邦の支配が及んでいない地域があり、連邦の目を逃れるのには好都合である。 #06
キュルビス キュルビス山見台周辺を拠点とする空族。カルタッファルよりもシュパルゲルと交流が深く、カルタッファルと共同行動をとることは少ない。 #07
強襲揚陸艦 艦内に多数の大型ヴァンシップを収納し、迅速に兵員や物資を目的地に輸送するための艦艇。ある程度の装甲と速力を有し、小型艦程度なら排除可能な砲力も持つ。 #04
巨大な推進機関 「アウグスタの炎」と称された、グラン・エグザイル外装に多数取り付けられた巨大砲に思えた物体のこと。実際は、未完成で浮上する出力が不足していたグラン・エグザイルを無理矢理飛行させるために、急遽取り付けられた固体式推進機関。 #21
魚雷 ロケットブースターを使用した対艦空中兵装で、「魚型噴射推進式機雷」の略。通常の砲弾に比べ、大量の炸薬を搭載しており、命中すれば目標に大きな損害を与えることが可能。 #08
ギルド 汚染された環境を再生し、人類種を存続させるために、世界の科学技術を管理し、文明レベルと人口を制御していた組織。 #10
クイングー 連邦の標準戦列艦で、エレキシュガル級の一隻。但し、今回は空族のダミーである。 #04
空族 既存政府の支配を快く思わない者たちや、自国を失った者たちなどが集まって独自勢力となった存在。空中戦艦の限界高度以上の外壁に守られた高地に居住している。土地が大規模農業に適さないため、主にアデス連邦の空中戦艦を捕獲し、丸ごとあるいはパーツを転売することで生計を立てている。中には、ヴァンシップを使った物流や情報産業等に従事している者もいる。合言葉は「翼に風を!」および「追い風を祈る!」。自由な空と平和を愛している。 #01
空族機多数 インペトゥスの見張り員の台詞。ディーオが発射したのは囮用の光の弾で、それを空族のヴァンシップだと誤認した。 #02
空族が狩りの目標を呼ぶ時の通称。アデス連邦の戦艦であることが多い。 #01
駆逐艦 サドリ艦隊に試験的に配備された新型の艦種。通常の戦列艦よりも小型で速度に優れ、発射速度に優れた多数の小口径の砲や、新型兵装の魚雷を装備している。高速で小回りがきき、ヴァンシップなどから大型艦を守るために作られたが、対艦用にも用いられる。 #08
グハ クマーラと同じS級戦艦で、第一生産ブロックとして作られた64隻の一隻。 #20
クマーラ 最新鋭高速戦艦であるS級戦艦の一隻で、セーナパティの同型艦。 #20
クマリ 北方小国家群の一つ。伝統的に女性が元首となっているが、国力は弱く、周辺諸国と共同して国家防衛を行っている。色々な国に夾まれていることもあり、貿易が主な産業となっている。 #07
グラウス型超弩級戦艦 連邦の標準量産型戦列艦。インペトゥスの設計を元に簡略化し、主にここ10年で建造された。直線的な構造の採用と部材の共通化、ブロック工法により生産性が向上している。 #17
クラウディア・ユニット音 クラウディア・ユニットは、稼働時にある程度の音を発する。無音化技術によって、これを外部に漏れない程度に消音化するのは可能だが、隠密行動をする必要がないグラン・エグザイルは、盛大に音を出したまま行動している。 #20
クラウディア機関 クラウディア鉱石と呼ばれる青色の石を液化し、内燃機関を通して気化させて浮力を得るシステム。空中を飛行するための基本技術の一つである。 #01
クラウディア鉱石 青い石状の鉱石だが、処理を施すことで液体となり、その状態に加圧・加熱を行うと浮力を発生する。空中戦艦やヴァンシップが飛翔するために使用されている。本来はエグザイルの動力源の一つで、エグザイルから時折排出される。 #02
グラキエス グラン・レイク北方に位置する閉鎖的国家。完全鎖国を貫いており、他国に一切干渉しないが、自国への干渉も容認しない。侵入者には、直ちに邀撃部隊がスクランブル発進し、拿捕または撃墜を行うと言われている。 #07
グラキエスの新兵器 従来のグラキエスの迎撃機は、機首に速射砲のみを装備していたが、それを用いて目標に肉薄して攻撃する方式は、連邦側の戦艦の小型機対策のために難しくなった。そこで、今回は中距離から攻撃を行うために、噴進式炸裂弾を装備した。この装備を知らないソルーシュは、それを新兵器と誤認している。 #16
グランバード グラン・レイク周辺でよく見られる白い水鳥。かなり大きく、翼間長は人間の身長に匹敵するほど。頭頂部にある、特有の細長いトサカ状の羽毛によって、形態が似ているコウノトリやツルなどの大型水鳥と見分ける事が出来る。 #07
グラン・レイク 大陸中心に存在する巨大な淡水湖で、人類が生きていくために必要な水の供給源でもある。 #01
グラン・レース 10年前に、ファラフナーズが各国との平和共存を目指して、硬軟取り混ぜた粘り強い交渉の末に開催した一大ヴァンシップレース。その当時、世界に存在していた全ての国家のみならず、空族など、どの国にも属さない人々も参加していた。また、レース後には世界規模の平和条約が締結される予定となっていた。 #11
グランエグザイル 超大型のエグザイルのこと。詳細は不明。 #19
クレバス ボレアース要塞の周辺は、非常に深い大地の裂け目となっており、その中に突き出した岩山が要塞の本体である。その周辺は、僅かに残っていた地面を人工的に補強し、要塞への通路としてある。その裂け目がクレバスと呼ばれ、本来は氷河などの裂け目を指す言葉であるが、要塞周辺の地形の固有名詞として使用されている。周辺地形の形状は空族の根拠地と似ており、そちらがグランレイクから突き出したのに対し、陸上に存在しているのが相違点である。 #16
クレバス崩落 ボレアース要塞周辺は、艦の高度限界よりも深いクレバスで取り囲まれているが、そこを岩盤を崩して埋めることで通行可能とした。 #17
クロモリ鋼管 正式名称はクロームモリブデン鋼管で、鉄に微量のクロームとモリブデンを混ぜた合金で作られた鋼管のこと。強度が優れており、溶接もしやすいので修理もしやすく、ヴァンシップなどのフレームによく使用されている。軽さではアルミニウム合金の方が優れているが、アルミニウム合金は溶接が難しいため、頻繁に補修を必要とする部材には使えないこと、また空族の設備では製造が難しいため、使用されていない。 #12
クンバ アデス連邦の戦列艦でラクシャサ級の一隻。同型艦にクンバカルナ、ラーヴァナ、ニクンバなどがある。 #13
ケイオス遺民団 アデス連邦の南方にあった国家ケイオスは、連邦に統合され、領地替えをされて国民の大多数は住む場所を失った。その結果、彼らの多くは軍人としてアデス連邦軍に所属し、住む場所を確保した。 #07
ケイオスのアメジスト アデス連邦の南方にあった国家の一つがケイオスで、そこの住民の中に、時折アメジスト色の瞳を持っている者が生まれた。この瞳を持った者は忠誠心が高く、勇猛として知られており、「ケイオスのアメジスト」は恐るべき兵士の異名でもあった。現在は、ケイオス出身で五将軍まで登り詰めたヴァサントの異名でもある。 #06
下甲板クラウディアタンク 読みは「げかんぱん~」もしくは「げこうはん~」。甲板は艦の床であり、その一番下にあるのが下甲板で、通常艦首から艦尾まで一枚の甲板が通じている。下甲板クラウディアタンクとは、そこに設置された動力用のクラウディア液を収めたタンクのこと。 #02
攻城艦 主に地上目標を攻撃するように作られた艦。空中目標を攻撃することに主眼を置いた戦列艦とは異なり、砲の多くが下方に向けて発射出来るようになっており、対艦戦闘にはあまり向いていない。 #02
高速物体 エグザイルの防衛機構である触手部分のこと。攻撃を受けた場合、通常の戦列艦を遙かに上回る速度で移動し、自動で反撃を行う。 #20
高度限界 アデス連邦やトゥラン、その他グラン・レイク周辺の国家が所有する戦艦は、約3,000メートルまでしか浮上できない。それが高度限界である。一方、ヴァンシップの高度限界は5,000メートルとそれよりも高く、空族の根拠地の出入り口は、戦艦が侵入できない高度に作られている。 #10
後翼単梯陣 別名「逆V字型陣形」で、中央の艦を先頭として、それ以外の艦が左右に少しずつ下がる形で一列に並ぶ陣形。突進力に優れている。 #20
護衛あがり ルスキニアのこと。元々がアウグスタの護衛であったため。 #06
ゴーニア地方 アデス連邦北東部にある地域で、貧しい土地が多い連邦の中でも、特に寒冷で土地がやせている。118年前にトゥランの帰還によって住む場所を追われ、山岳地域に避難した民が住んでいる。 #03
コルボー半島 北方地域に位置する半島。多数の小国家が乱立していてまとまった勢力にはなっておらず、大国同士の緩衝地域になっている。 #03
コンバットボックス 戦列艦などの動きが鈍重な大型飛行物体が、ヴァンシップなどの小型高速飛行物体に対抗するために、相互の死角をなくすように、ある程度の高度差を付けた緊密な編隊を組むこと。さらに、防御用の火砲を集中させ、敵が攻撃しにくくする。 #13

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さ行
雑穀の粥 アデス連邦の主食。米や麦ではなく、寒冷地で土地が痩せた地域でも栽培可能な、アワやヒエ、キビなどのイネ科の作物に、豆や蕎麦、野菜などを加えて作る。連邦の土地は、岩山が多くて土地が痩せている上に、水が少なく、気候も極めて寒冷なため、農作物の生育には適していない。 #15
ザ・ホール その名の通り、グラン・レイクの中にある巨大な深い穴。どの程度深いのかもまったく分かっていない。グラン・レイクの水はここから湧き出ているという説があり、過去の観測でもその可能性は高いとされている。そのため、グラン・レイク周辺に住む人々の間では、ここが聖地の中の聖地とされており、ここを汚すことは決して許されていない。 #10
サマン山見台 空族は各地に周辺の見張りや気象観測、航法の補助、簡易的な補給拠点、情報の伝達拠点として「山見台」と呼ばれる小規模の基地を設置している。サマンもその1つ。 #02
シーラズ アデス連邦の貴族の領地で、交通の要衝。最近、庶子である長男と、正妻の子である次男の間で家督騒動が起き、領地内が混乱している。 #05
ジェット気流 惑星の緯度による熱エネルギー量の違いと、自転によって作られた、規則的な気流の流れ。周辺空域に比べて風速が大きく、特に気流の中心になるほど大きい。最大風速が100m/sに達するものまであり、これを上手く利用すると目的地への移動が楽になるが、気流の逆方向に飛ぶ場合は、燃料消費も所要時間も長くなる。 #02
時限焼夷榴散 発射から一定時間が経過した後、時限信管が砲弾内の炸薬を爆発させ、砲弾の中に入っている焼夷効果を持つ子弾を撒き散らす砲弾のこと。対象物を焼き払うために使用することが多いが、今回は高速で飛翔するヴァンシップに対し、その面前で爆発させ、火炎の網に絡め取る予定だった。 #13
時限信管魚雷 内蔵タイマーによって、発射されてから一定時間が経つと、自動的に爆発する起爆装置を備えた魚雷。命中しなくても、爆発させたい所で爆発させることが可能。 #21
シザーズ またはシザースで、意味は「ハサミ」。これは平行して飛行する二機の飛行体が、左右に急な蛇行を行ってお互いの軌道が交錯する運動が、ハサミの開閉のように見えるところから命名された。 #04
死神シルヴィウス 各地に現れては何処かへ消えていく、正体不明の戦艦。半ば伝説となっており、「死神」「幽霊船」「魔物」などと呼ばれている。 #03
シャーヒヤー基地 アデス連邦の仮設補給基地で、主に貴族軍が使用している。 #05
ジャイロ座 星座の一つで、航海の目標の一つとされる。トゥランや空族、アデス連邦ではジャイロ座と呼ばれるが、シルヴィウス艦内では舵取り座と呼ばれている。 #05
ジャガンナート アデス連邦第三艦隊司令官であるオーランの旗艦の別名。アデス連邦内部では「アドミラリー」が正式名称となっている。しかし、その圧倒的な戦果から、敵味方の間で「無慈悲に叩き潰す強力な存在」という意味の「ジャガンナート」と、味方からは憧れを込めて、敵からは畏怖を込めて、呼ばれるようになった。 #07
シャハーズ アデス連邦の主要ヴァンシップの呼称。 #05
重ヴァンシップ アデス連邦のヴァンシップ、シャハーズのこと。 #11
重高速教導艦 ソルーシュの第四艦隊には、最新鋭のS級戦艦が優先的に配備され、特にソルーシュ座乗艦はそのネームシップである一番艦が配備されている。S級は新型クラウディア推進システムを装備し、設計を洗練させたことで搭載量が増大し、高速と重武装を兼ね備え、艦首ラムや装甲の強化が図られている。また、優秀な乗員が優先的に配備され、他の艦隊に対する訓練の仮想敵となり、それらを教え導くことが求められていたので、その意味で「教導」と名付けられている。 #16
重芯有翼弾 命中性能が劣るロケット弾の精度を上げるために、弾自体に安定用の翼を装着し、威力を上げるために、弾体形状を重金属を使用した細長い矢のように加工した特殊砲弾。通常の徹甲噴進弾に比べ、倍以上の装甲貫徹力を持つ。 #08
修理甲板 浮きドックの後部に付けられている大型の平面甲板。拿捕した艦の解体や修理、ヴァンシップの保管と発着などを行う。 #07
16匹めの鯨 アウグスタ・サーラのこと。 #21
シュパルゲル カルタッファルからは比較的遠距離にある砦を拠点としている空族。勢力は大きいが、距離の問題からなかなかカルタッファルと共同行動をとることは少ない。今回、その空族が参加したということは、それだけ大きな鯨取りだったということである。 #07
主砲揚弾エレベータ 主砲は艦の外側に装備されていることが多いが、その砲弾は安全のために、艦の下部などの艦の装甲が厚い所に収納されている。そのため、主砲まで砲弾を運ぶ必要があるのだが、そのルートを揚弾筒と呼び、その中を揚弾エレベータが上下している。 #02
循環弁 クラウディア循環弁のこと。クラウディア・ユニットの中を流れる気化されたクラウディア液は、循環弁を通って復水器に戻り、そこで冷却されてまた液体状態に戻る。液体となったクラウディアは、ボイラーなどで熱せられ再び気化してユニットの中を通過する。循環弁を壊すと、そこから外にクラウディアが逃げ出し、艦の浮力と推進力が一気に失われる。(#8「訓練でも成功したことがない」参照) #09
巡航速度 ヴァンシップや戦列艦のみならず、乗り物において最も燃費の良い状態で移動する時の速度。ファムのヴェスパの場合は、86.4ノット。 #13
焼夷榴弾 榴散弾とは異なり、砲弾内の炸薬が爆発すると、その外殻が飛散して被害を与える弾種。砲弾速度は他の弾種に比べて遅く、主に地上攻撃用に使用される。 #13
衝角 ウルバヌス級は元々敵艦突入任務を想定して建造されており、そのため艦首に衝角(ラム)と呼ばれる体当たり用の武装がついている。高速で敵艦に体当たりをして、衝角で敵の装甲を打ち破り、内部に兵員を侵入させたり、もしくは衝角で重要部分を破壊して撃破する。 #10
衝撃波 大気中を超音速で移動する波で、超音速物体の移動や爆発などによって生じる。 #07
触手 エグザイルの防衛機構のこと。 #21
シルヴァーナ アナトレー・デュシス連合艦隊の旗艦であり、アナトレー皇帝であるソフィアの御座船。アナトレーのプレステールにおける対ギルド戦争での殊勲艦で、軍の象徴でもある。 #20
白い空の国から降りてきた天使 ファラフナーズがリリアーナたちに対して、ルスキニアとアラウダを紹介した言葉。ルスキニア達はファラフナーズの元へ、「ツイン」と呼ばれる護衛役として、天空にあると思われているギルド施設から送り出された模様。来た当時は感情の起伏に乏しい二人であったが、ファラフナーズが二人に人間らしく生きる方法を教えたことで、徐々に埋もれていた感情を芽生えさせていった。 #11
白の遺産 世界に点在する、太古からの技術が眠る施設の総称。ギルド関連の施設だと思われるが、詳細は不明。 #07
白の末裔 アデス連邦でギルド人を指す言葉。 #10
神速 第四艦隊司令官ソルーシュのあだ名。第四艦隊の主力は、装甲よりも速度を重視した高速戦艦で編成されており、常に速度を重視した戦いを好むことに由来する。決して、人の話を聞く前にさっさと行動するから、という理由ではない。 #02
シンヒカー アデス連邦の戦列艦で、改ラクシャサ級の一隻。同型艦にランバーなどがある。 #13
進路を啓開 啓開は「切り開く」との意味で、航海用語としては、「障害物を排除して航行可能とすること」を指す。 #21
水密扉 艦艇内部への浸水を防ぐための扉だが、空中戦艦には通常存在しないので、シルヴィウスの特殊性がわかる。 #04
スバドラー アデス連邦の戦列艦でアルジュナ級の一隻。同型艦にチトラーンガダー、ウルーピーなどがある。 #13
スプリットS 航空機械の挙動の一つで、水平飛行から機体を横に回転させ、上下が逆になったまま機首を上げることで、機体が下側にループする。そのまま、高度を下げて縦方向にUターンし、進行方向をそれまでと逆向きにする。高度は落ちるが、速度を落とさないでターンできる。ファムの自称得意技だが、実際はなかなか成功していなかった。 #15
全てが生まれ、全てが還る場所、青い星 ディーオの台詞。ミュステリオンと呼ばれる謎の言葉の一節である。 #01
セーナパティ 連邦最新鋭のS級戦艦一番艦。当初は「スカンダ」の名前が検討されたが、その名の艦がまだ存在していたので、セーナパティと命名された。同型艦にサナートクマーラ、シャクティダラなど多数。 #16
セペフル 北方小国家群の一つで、大公の地位を持つ君主が治めており、クマリ同様貿易に力を入れている。北方小国家群の中では比較的軍事にも力を入れており、周辺諸国の防衛に傭兵として雇われることもある。 #07
前アウグスタ アデス連邦の前のアウグスタは、サーラの母親のファラフナーズである。 #03
戦速 戦闘速度の略で、アナトレーでは第一戦速が80ノット、第二戦速が100ノット、第三戦速が120ノットと、20ノット刻みとなっている。 #08
戦隊 艦隊の下に位置する部隊で、複数の戦隊が集まって艦隊となっている。また、戦隊の下は分隊となる。一分隊は四隻からなり、四個分隊で一個戦隊を成す。第一艦隊は、六個の戦隊と支援戦隊が二つからなっている。それ以外にも、予備として六個戦隊と一個支援戦隊、補給戦隊があり、これらを作戦に応じて組み替えて使用している。 #08
戦闘モジュール 連邦の新型艦は、生産性と互換性を高めるために、高度に規格化されている。特に艦中央部には、各種任務への対応や新兵器への換装を行うための、交換可能なブロックが存在しており、これを戦闘モジュールと呼ぶ。 #20
戦列艦 各国の通常型の空中戦艦を指す言葉。単独で行動するのではなく、複数艦で列を組んで戦闘を行う。 #02
速射管制装置 空中の高速物体を攻撃するため、彼我の位置関係と、目標の移動方向、速度を測定、風力、気温、気圧などの気象条件、砲や砲弾の性能まで勘案した上で、目標の未来位置を割り出し、砲の射撃管制を行う機械。アデス連邦の新兵器で、対ヴァンシップ用装備である。 #07
ソフィア様 アナトレー・デュシス連合王国の首長であるソフィア王女のこと。ヴィンセントたちが忠誠を誓う主でもある。 #15
ソフィアさん ソフィアはタチアナの主君であるが、士官学校の先輩後輩の間柄であり、またシルヴァーナでソフィアは副長として、タチアナはヴァンシップ隊隊長として勤務していた。堅苦しいことが嫌いなソフィアは、タチアナにフランクな呼び方を許している。 #20
損耗率 戦闘力のうち、どの程度が戦闘続行不能となったかを示す数値。艦艇の場合、沈没だけでなく、人員の損傷や、燃料もしくは砲弾不足などで戦闘不能になった場合も、損耗として扱われる。また、アデス連邦の主力艦隊の場合、全艦が戦闘艦艇で、補給艦や支援艦は艦隊の主戦力に含まれてないため、死守命令が出されたときなどは、最悪損耗率100%となる可能性もある。 #13

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た行
第5分隊 シルヴィウスの艦内は、大きく五つの分隊に分かれている。そのうち、第5分隊は飛行科と整備科が属しており、整備科は司厨員と共に、白兵戦要員となっている。また、司厨長が白兵戦部隊をまとめているため、白兵戦時は本来第4分隊の司厨員も第5分隊扱いとなる。 #05
大災害の時代 汚染された母星から、エグザイル計画によって多くの人類が脱出した。その後、母星は休眠状態に置かれ、人類の居住が極めて困難な時代へと突入した。その時代を指す。 #15
第二戦闘配置 平時、戦闘艦の行動中は24時間体勢で、乗員も1日3交代で活動している。しかし、第二戦闘配置となった場合は、3交代を2交代にして、乗員の半分が持ち場につき、残り半分もいつでも持ち場につけるようにする。また、艦内のハッチなども必要最小限に閉じられ、食事なども持ち場で食べるように簡単な物となる。 #16
第二防空圏 グラキエスの防御網は三層からなっており、まず国境周辺の第一防空圏で、翼の巫女たちが高速ヴァンシップで迎撃を行う。通常は、ここで十分迎撃可能だが、万一突破されると、次は無数の対空砲が配備された第二防空圏が待ち受けている。それも突破された場合は、絶対防空圏にある翼の女神の加護を発動させ、戦艦の侵入を拒み、外界とグラキエス中枢部を切り離すことになっている。 #13
ダウントリム シルヴィウスの上昇、降下の通常時の角度は30度までと定められており、ダウントリム30とは、通常最大角度での降下指示となる。但し、緊急用にはその上の角度を使うこともある。 #08
タ・オピステン 北方諸国の一つで、ラエトゥスやボレアースよりも、アデス連邦から遠方に位置している。比較的寒冷な地域のため、ライ麦栽培に力を入れており、グラン・レイク周辺諸国の中でも最大のライ麦産地となっている。また、特産品として、ライ麦を使用したアルコール飲料が有名で、重要な輸出産品となっている。 #06
ダチョウ野郎 フリッツの口癖。アヒル野郎などと同様に、気にくわないもののうち、特に大きなものを指すらしい。因みに、ダチョウは食用や皮革製品の素材としても優秀で、一部のプレステール世界では飼育が進んでいた。 #04
多連装徹甲噴進弾 シルヴァーナの艦首と艦尾に備えられている、大型高初速噴射式運動エネルギー弾。貫徹力の高いロケット砲弾を、同時に多数発射する。 #20
弾種徹甲 装甲を突き破るために使用される砲弾。アデス連邦で使用されている徹甲弾は、硬い素材を使用し、砲弾先端を尖らせて、さらに砲弾重量を重くして敵の装甲を突き破るように作られている。これはアデス連邦や周辺諸国の艦の装甲が比較的柔らかいためで、シルヴィウスなどの高い強度を誇る装甲相手では、砲弾自体が割れてしまったり、滑ってしまって威力が低下している。 #13
誕生日だぜハッピー 通称「誕生日の歌」。ディーオが自分の誕生日にシルヴァーナクルーに歌って貰ったもの。アナトレーでは一般的な歌である。 #01
長距離型戦列艦 第三艦隊の主力戦列艦。外見はアデス連邦の通常型とほとんど同じだが、艦の構造がモジュール化されており、戦況に応じてパーツの変更が可能となっている。また、航続距離も長く、居住性を向上させているため、砲戦能力は通常型よりもやや劣る。 #07
ツイン ギルドから送り込まれた護衛役。幼少時から一緒に訓練を受けた二人一組で行動し、互いの弱点を補い合っている。実際に派遣された者たちは、多くのツイン候補の中から勝ち残ってきただけに、圧倒的な戦闘力と体術、優れた知力と行動力、深い忠誠心を持っている。 #10
ツヴィーベル ツヴィーベル砦周辺を拠点とする空族。比較的カルタッファルとは交流が多く、同時作戦をとる事も多い。 #07
ツヴィーベル砦 カルタッファルとは異なる空族の拠点の一つ。トゥランに比較的近い位置にあり、空族の前線基地的な存在となっている。そのため、居住よりも観測や補給場所として利用されることが多い。 #02
通信ワイヤー安全域 ごく一部を除いて無線がないこの世界では、連絡に発光信号や有線通信が使われる。特に秘匿性を必要とし、複雑な内容を伝達する場合は、有線を使用する。この有線ケーブルを移動中の艦同士などに使用した時に、ケーブルを余裕なくピンと張ると、少々揺れた程度で切れてしまう。また、航行中の艦ではケーブル自体が風圧を受けるので、ケーブルが艦の距離以上に伸びてしまう。しかし、必要以上に伸ばすと、今度は航行の邪魔になったり、絡みやすくなったりするので、適正な遊びを速度や風速から判断することになる。これを「安全域」と呼ぶ。 #20
翼に風を! 空族の間での一般的な幸運を祈るための言葉。翼は風を受けないと空を飛ぶことができないので、最初は「きちんと飛べるように」との意味だったが、そこから発展して「目的を達成できるように」という意味で使われるようになった。 #01
翼の巫女(アエロー) グラキエス最前線の防衛を司っている、高速迎撃用ヴァンシップ隊と、それを操る少女たちのこと。その中でも、もっとも有名なのが、アダマース中隊などの「四翼の乙女」である。 #12
翼をもつ乙女 トゥラン王国の旗艦ラサスの別名。 #01
停戦信号 相手方に、我が方は以後戦闘を停止するという意思を伝える発光信号もしくは信号弾。シルヴィウスがグラキエス領内に侵入した際、シルヴィウスから停戦を示す信号弾が打ち上げられている。それによりグラキエス側は、シルヴィウスに対して即時攻撃ではなく降伏勧告を行った。一方、連邦側の艦艇はグラキエス領内に侵入したにも関わらず、シルヴィウスに対して攻撃を仕掛けた。これは、結果的にグラキエスに攻撃を行ったことになり、グラキエス側の反撃を招くこととなった。 #08
テールスラップ 本来は、大型水生哺乳生物の一部が、空中に出した尾びれを水面にたたき付ける行為を指す。この行動から、急速に雲の上に艦尾を出した艦艇が、艦を水平に戻す際に激しく艦尾を雲にぶつける操船のことを指す。威嚇的な行為でもある。 #01
テロ行為 テロは、テロリズムの略で、暴力的行為によって相手を恐れさせ、自らの求める政治的状況を生み出そうとする行為を指す。シルヴィウスの行動は、アデス連邦を直接瓦解させようとするのではなく、“謎の強力な戦艦がいて、大抵のアデス戦艦では太刀打ちできない”と思わせるのが狙いのひとつであった。一艦相手でも苦戦しているのに、背景にいる国家が同様の艦を多数所有しているとしたら戦うのは得策ではない、と考えさせることで時間を稼ぎ、その間に戦力を整えようとしていた。 #10
トゥール 一時期の旧式戦艦に備え付けられていた地上攻撃用の尖塔。この尖塔に単体行動力を付加したのが、揚陸艦となっている。 #05
導風管 外気を艦内に取り込むための筒。 #02
東方戦線 南方戦線同様、連邦とグランレイクの間に位置していた小国家に対する戦争。 #16
トゥラン グラン・レイク南西部に位置する王国。温暖な気候、肥沃な大地、および豊富な水資源によって、農産業が発達している。農業生産高は大陸でもトップクラスで、世界のパン籠とも呼ばれている。 #01

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な行
ナーヒード ロシャナク男爵の所有する艦。アデス連邦の旧式艦で、生産ブロック20に相当するサタルパー級を改良したもの。同型艦にアナイティス、アナーヒター、アルドウィーがあり、全艦貴族に払い下げられた。 #06
ナルヴィク司令部 アデス連邦北部方面軍の司令部で、北部周辺貴族軍を統括している。 #05
南方戦線 ノトスやトゥランなど連邦の南方に位置する国と、連邦の間には以前小国家が多数存在した。これらに対する連邦の併合戦争のこと。 #16
人参 ファムの苦手な食べ物。発芽率が低く、特に乾燥した土では発芽しにくい。しかし、湿度が高すぎると今度は根腐れをおこすので、意外と栽培は難しい。栄養価が高いので、空族の間でも苦労しつつも栽培されているが、空族の居住区で採れるものは独特の臭みが強い。ファムが苦手なのは、その臭みである。 #11
ノトス艦隊 砂漠にある国家「ノトス」の防衛艦隊。 #03
ノトスのオアシス ノトス地方の中でも、乾燥して砂漠に近い辺境地域では、グラン・レイクから水を引いた溜池(オアシス)がある。溜池の周辺は昼夜の温度差が小さく、比較的温暖である。その気候を生かして、土壌改良と果樹栽培が積極的に行われている。 #15
ノトスの最新型 ノトスが開発した、クラウディアユニット用のスーパーチャージャーのこと。これを装備すると、ヴァンシップ用エンジンの耐久性は低下するが、出力が大幅に向上する。また、独特のエンジン音がするので、すぐにわかる。 #11
ノトスの12年物 ノトスは砂漠地帯が多いが、オアシス周辺では気候的にもブドウ栽培が活発で、著名なワイン産地となっている。12年前は、戦乱でワインの収穫が極端に落ち込み、生産数も激減したが、ワインの質自体はとても上等で味も極めて良かったことから、その年の物は大変な貴重品となっている。 #16

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は行
爆雷 空中投下兵器の一つで、投下してからある程度の時間が経過すると爆発するようになっている爆弾のこと。自艦より下に潜られた目標で、しかも雲の中とかで相手が見えない場合に使用することが多い。 #08
発電機 トゥランの電力は、それまで主に水力で賄われていた。しかし、クラウディア・ユニットとそのボイラー部の平和転用により、新たな発電システムの構築が行われている。 #21
バラスト 艦艇などの釣り合いを取るための重量物で、ある程度の重さがあれば何でも代用可能。一般的には水などの液体や、砂や土を入れることが多い。シルヴィウスの場合も、バラストタンクには必要に応じて注水するようになっている。 #04
パラメトロン電算室 この世界のコンピュータ(電算機)は、論理回路にジョセフソン効果を利用した磁気量子パラメトロンを採用している。また、空中を飛行する戦闘艦の砲撃を命中させるためには、高度な射撃制御が必要で、特に連邦旗艦であるインペトゥスには、他の艦に目標を指示する必要からも、大規模な計算機と測的器が装備されている。 #02
B群砲塔 艦砲はそれぞれ番号が付けられているが、それとは別に艦の位置によって複数の砲塔が「群」として管理されている。艦上面前方がA群、同左がB群、右がC群、後方がD群、下面前がW、左がX、右がY、後方がZとなっている。 #21
東の離宮 トゥランの南東部にある静養のための宮殿。アデス連邦首都はトゥラン北西に位置しており、そこから一番遠い位置にある。 #02
左舷 戦闘中で音が聞こえにくい艦橋では、指示の聞き間違いがあると生死に関わるため、独特の読み方を行う。その一つが、「みぎげん」「ひだりげん」で、こうすることで、文字の数だけでも判断が可能となる。 #08
左十六点一斉回頭 隊列を組んだ艦が、その場で一斉に180度回頭すること。今まで先頭だった艦が最後尾に、最後尾だった艦が先頭となって、逆方向へと向かう隊列となる。 #03
ピルツ カルタッファルと交流が多い空族で、人数も多いので、色々な面で共同行動をとることが多い。 #07
ファラフナーズの思い グラン・レースと共に過去にあった事柄と思われるが、現段階で詳細は不明。 #02
フィールズ領 北方の大貴族領の一つで、元はそこそこ裕福な小国家であった。しかし自らアデス連邦に併合を望み、伯爵位を得ている。 #07
フックス サドリ艦隊の一隻で、旧貴族所有艦。 #21
ブリーチ テールスラップと同じく、本来は大型水生哺乳生物の一部が、水面から体の大部分を持ち上げ、その後体をひねって水面にたたき付ける行為を指す。これから転じて、艦艇が雲の上に急速浮上し、艦を水平に戻す際に激しく艦首を雲にぶつける操船のことを指す。テールスラップと反対で、艦首から急上昇した場合に行われることが多い。 #01
プリンス・オブ・ヴィクトリアス キールス艦長の座乗艦で、意訳すると「勝ち誇る貴公子」だが、その場合オブ(of)+形容詞で用法がおかしい。おそらく、ヴィクトリアスという地名があり、「ヴィクトリアスの貴公子」との意味合いであろうか。他にも、「プリンス・オブ・ヴィクトリー」や「プリンス・ヴィクトリアス」という貴族所有の艦があり、アデス連邦兵士の中では紛らわしいとして不評で、書類上同一艦に間違われる事もしばしばであった。 #05
フル・アヘッド 全速前進のことで、ソルーシュがここぞという時に好んで使う言葉。 #16
フルーリッヒ フックス同様、旧貴族所有の艦が接収され、サドリ艦隊の予備艦として編入されていたうちの一隻。 #21
フルブースト クラウディアの圧縮比を通常よりも濃くして、出力を全開にしている状態。発熱も大きくなるので、長時間行うとエンジンが焼け付く危険性がある。 #13
振る舞い菓子 ファラフナーズから、グラン・レースを見に来た子供たちへの下賜品。 #11
砲側照準 戦闘艦には、艦橋の照準と、個別の砲に付けられた照準と、二系統がある。通常は、統制射撃を行うために艦橋側の照準で目標を狙い、発射指示を行う。しかし、接近戦や敵味方が混乱した場合など、統制射撃が難しくなった場合、それぞれの砲で個別に狙いを付け、砲撃を行う。 #08
亡命政権 ミリアがシルヴィウス艦内(の一部)を領土として、組織した政治組織のこと。実質的には、首長一人(ミリア)、国民一人(テディ)の超ミニ国家である。 #06
ボース サドリ艦隊の第一戦隊二番艦だったが、旗艦アンシャルの喪失に伴い同艦隊の旗艦となった。 #17
ポート方面 スターボードに対して、艦の左舷のこと。接岸する際、艦が港に向く方向が左側だったので、港側=ポートサイドとなった。 #03
北西2.4キロ 空中では通常距離の単位としてマイルが使用され、それは空族もシルヴィウスでも同様である。しかし、今回オラフがジゼルに貸した六分儀は、メートル単位の普通使用されないタイプであった。これは、ジゼルの能力を測るためで、普段使い慣れない機材で、どの程度測定できるかを調べようとしていた。 #05
星型機(ギルド戦闘機) ギルドの隠密作戦用戦闘機で、ギルド内の呼称は「オドラデク」。高い運動性と防御力、隠密行動能力、長距離侵攻能力を持つ。分離合体可能な有人機と、自動操縦による無人機とがある。今回ファムたちを襲ったのは、対・グランエグザイル侵入者用の無人機である。 #21
ポテパン 小麦が不足している空族の間では一般的なパン。ゆでたジャガイモを潰してパン生地に練り込んだもの。皮はパリっと、中はしっとりしているので、食感もいい。 #01
ボルール諸島 グラン・レイクの中にある諸島群の一つ。グラン・レイクには、湖から高くそびえ立つ島が多数有り、空族の拠点となっている所も多い。 #01
ボルナー公爵 ファムがエリダラーダに入るために使った紹介状の推薦人。もちろん、紹介状自体はシルヴィウス艦内で偽造したもの。 #06
ボレアース アデス連邦北方の護りの要で、グラキエス方面最前線基地。周辺地域には巨大なクレバスが無数にあり、限られた航路以外は戦艦の通行が不可能となっている。そのため、この周辺を移動する場合は、東西のどちらかに大きく迂回するか、この地を通過するしかない。ただ、グラン・レイク側の迂回ルートには、戦列艦の航続距離内に補給拠点となる地域が極めて少ないため、実際に使用されることはない。連邦はこの地を確保すると同時に要塞の建築を開始しており、戦列艦でも一撃で撃破可能な要塞砲も多数備えている。内部には多くの戦列艦も駐留している上、大規模な修理工廠まで存在しているため、文字通り難攻不落の要塞となっている。クレバスの中にクラウディア鉱脈が存在していることも、要衝とされる理由のひとつであろう。 #15
ボレアース作戦 グラン・エグザイル攻略作戦の名称。浮きドックの集合体によって空中に“地面”を作り、そこを高度限界のゼロメートルとすることで、戦列艦に高高度維持を可能にさせる作戦。 #20

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ま行
マエストロ・サーラ マエストロとは、本来ギルドの唯一無二の最高権力者を指す言葉であるが、母星のギルドには長らくマエストロが不在であった。グランエグザイルを動かす生体キーであるサーラが、現在唯一のマエストロ候補であり、その玉座であるグランエグザイルに到達したことで、マエストロの地位を得た。 #19
マギリタース インペリウム級ヴァンシップ母艦の一隻。 #17
マリアンヌ ミリアの侍女の一人で、ミリアに色々な庶民生活を吹き込んでいる。但し、その内容は小説からが大部分であり、信憑性には大いに疑問がある。 #02
皆殺し部隊 ルスキニアの腹心、アラウダが率いる特殊部隊。その部隊が投入された作戦では、敵の生存者どころか他の味方部隊まで全滅するとの噂と、正体が不明で、暗殺に使われているのではと言う恐怖心から、皆殺しと呼ばれるようになった。 #06
ミュステリオンの波動 ミュステリオンとは「秘儀」という意味で、エグザイルを起動するために必要なキーワード。ギルドの上層部の中でも、指導的な立場にいるごく一部の人間だけに伝承されてきた。この言葉をエグザイルの生体キーに対して唱えると、エグザイル起動信号が発生する。この起動信号を、ミュステリオンの波動と言う。 #05
ミランの山見台 グラン・レイク北西部にある空族拠点の1つで、ゴーニア地方の比較的近くに位置している。 #03
ミリア総司令官 シルヴィウス艦長のタチアナと副長のアリスがヴァンシップで出撃するため、シルヴィウスの指揮権が空白になる。そこでアリスは、シルヴィウスを全艦隊の旗艦として、総司令官が直率する形にして艦の指揮権をミリアに譲渡した。因みに艦内の指揮は、操舵長のバルフォア少佐が引き継いでいる。 #20
ミリアのフルネーム フルネームは、ミリア・イル・ヴェルク・クトレットラ・トゥランで、これはトゥラン王家クトレットラの紋章を持つ二番目の王女ミリアという意味。 #05
ミルク 空族の住む高地では、新鮮な牛乳を手に入れるのは難しく、山羊や羊、ヤクなど高地でも生息可能な動物の乳が主に使われている。これは生乳としてだけではなく、チーズやバター、ヨーグルトなどの加工食品にも利用されている。 #09
無音航行 この世界では、索敵は主に目視と聴音によって行われるが、聴音で掴まえにくくするために、極力艦内の音を出さないようにすることをいう。優秀な聴音員なら艦の風切り音でも位置を把握できるので、完全無音航行は難しい。 #02
メトーポン 現在はアデス連邦の一地方だが、過去にトゥランの隣国だった国家。アデス連邦の攻撃で陥落し、その際に多数の艦艇が戦闘によって破壊され、一部は空族の手に落ちた。 #03
メリッタ 空族の中で使用されている超小型飛行機械。高低差の大きい空族の土地では、通常の移動手段として使用されている。 #03
モルヴァリード アデス連邦の首都。過去に人類が母星を脱出したあと、残された人々が生き延びるために作り上げたシェルターの上に作られている。 #15

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や行
山羊 ヤギは痩せた土地でも平気で生存、繁殖し、また高地を好む性質を持っているため、険しい山岳地帯などでも飼うことができる。またヤギの乳は牛のそれに成分が近く、羊よりも量が多いので、空族の間では羊と共に主要な家畜となっている。 #09
野戦機動部隊 アデス連邦第三艦隊の別名。主任務が長期に渡る遠征のため、「野戦」と冠が付いている。 #07
幽霊船 シルヴィウスのことだが、伝説に色々尾ひれが付いて、一部の地域では子供を脅かすために使われている。 #03
要塞砲 ボレアース要塞に設置された防衛用の大型砲のこと。戦列艦の射程外から攻撃可能で、しかも安定した大地から発射するので、艦砲よりも命中率が高い。 #16
揚弾筒 艦砲の弾薬は、安全のために十分に装甲を施された箇所に保管されており、通常艦の表面部にある砲塔から離れていることが多い。そこで、砲塔まで弾薬を運ぶための装置が必要になるが、これが揚弾筒である。 #20

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ら行
雷撃 魚雷で攻撃を行うこと。砲戦が中心のこの世界では極めて新しい戦法で、今回奇しくも両軍が雷撃を行っている。 #08
雷装 シルヴィウスには、ヴァンシップ搭載用の対艦兵装が幾つか存在する。その一つが、ヴァンシップ用ブースターから発展した攻撃兵器、「魚形噴射推進式機雷」=通称「魚雷」で、これを装備した状態が「雷装」である。 #08
ラエトゥス 北方諸国の一つで、穀倉地帯として知られている。経済力もそれなりに高く、比較的精強な軍隊と、艦齢の若い戦列艦を多数保有している。 #06
ラサス トゥラン王国の旗艦。トゥランでは、「翼ある乙女」が国のシンボルかつ守護神で、その従者が「ラサス」という白鳥、もしくは女の精霊であると考えられている。そのため、代々王国を象徴する旗艦は、守り神の使いとして「ラサス」の名を与えられている。 #01
ラハー 女性の名前で、意味は「自由」 #17
ラムアタック ウルバヌス級は、近距離格闘戦用の艦で、艦首に突撃用の衝角(ラム)と、艦の左右に近接用カッターを備えている。これらを用いて、敵目標への接舷切り込みや衝角による体当たり攻撃が可能となっている。 #20
リエール グラン・レイク南岸の小国の一つ。トゥランよりかなり南東に位置し、これより東には国家はないと言われている。 #04
立体後翼複梯陣 サドリ艦隊が使う陣形の一つ。中央の旗艦を先頭にして、その左右に逆V字型に他の艦が並ぶ隊形を、上下に複数重ねたもの。攻撃的で、突進力に優れている上、複数の艦隊が四方から追い詰めても左右がぶつからないため、包囲にも適している。但し、中央の艦に攻撃が集中するので、優れた操艦能力と司令官の胆力が必要となる。 #08
竜骨 艦首から艦尾まで続いている構造材で、艦の構造を支え、強度を保つ最重要部分。 #21
リリアーナのフルネーム フルネームは、リリアーナ・イル・グラツィオーソ・メルロー・トゥランで、トゥラン王家メルローの紋章を持つ一番目の王女リリアーナという意味。 #05
ルシオラの席 過去にディーオの付き人であり、従者であり、護衛役であり、そして最大の親友がルシオラである。しかし、ルシオラはディーオを守るために命を落とし、ディーオは自分のヴァンシップ後席をルシオラ専用の場所として、今でもとても大事にしている。 #19
冷却筒 導風管を通ってきた冷たい空気を、電算室や弾薬庫など高温に弱い場所に導くための筒。導風管と共に艦内を縦横に通り、艦外と繋がっている。 #02
連動高角砲 速射管制装置と連動し、その指示によって攻撃を行う、小口径で発射速度の早い砲。高速目標を相手にしているため、発射速度だけではなく装填速度、砲弾の初速、目標へ指向する旋回速度も高速化されている。 #07

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わ行
ワイヤードスピア ファムのヴェスパに搭載されているワイヤー付きの銛。左右に一つずつ搭載しているうち、今回は片側だけパージした。 #06
私達の前にトゥランに住んでいた人達 アデス連邦のゴーニア地方に住んでいた人々のこと。その前は元々トゥランの住民であったが、トゥランのエグザイル帰還に伴い、居住地を追われた。 #15
我らが盟主 ソルーシュがルスキニアのことを表現した言葉。盟主とは、同盟など一同のうちで、中心になっている人物を指す。ソルーシュはアウグスタであるサーラを連邦の首長として見ているのではなく、ルスキニアをそう見ているのであろうか。 #14

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15.5話(前作総集編)
アゴーンの試練 ギルドの成人の儀式でもあり、正式なギルドメンバーになるための通過儀礼でもある。そして今回は次期マエストロの位を争う戦いでもあった。元々は、成人に相応しい勇気を持っているか否かを確かめるだけの形式的な儀式であったが、デルフィーネが自分好みに作り変えてしまった。 #15.5
グランドストリーム アナトレーとデュシスを隔てている、大いなる風の流れ。風速は外延部でも100ノットを超える。アナトレーの戦艦ですら航行する事は難しく、通常のヴァンシップ程度では僅か数分で損傷を受けてしまう。しかしこの暴風は、全ての箇所で一律に吹き荒れている訳ではなく、「レインバードの道」と呼ばれる、比較的弱い風の流れの箇所もある。 #15.5
時限信管魚雷 ウルバヌス級に搭載されている魚雷は、その爆発方式として着発信管(命中した衝撃で爆発する方式)と、時限信管(一定時間経過後に爆発する方式)の両方が装備されている。 #15.5
漸減口径式重高角砲 砲身の内径が先端に至るほど細くなる砲で、その中を、重金属弾芯の周囲に軽合金を巻いた砲弾を通過させ、高初速と高貫徹力を持たせたもの。重装甲のギルド戦艦向けに特別に開発された砲である。 #15.5
空の彼方にあるものは エラクレア家に代々伝わるミュステリオン。 #15.5
ダゴベール家 ギルド四大家系の一つ。ギルドはエラクレア、ハミルトン、ダゴベール、そしてバシアヌスの4つの家を中心に成立していた。 #15.5
プリンシパル ギルドのマエストロ候補で、マエストロに次ぐ権力を握る。成人の儀式(アゴーンの試練)に臨む者は全て、プリンシパルの称号を得なければならない。しかしディーオは、四大家系の一人として、生まれた時からプリンシパルの立場にあった。 #15.5
プレステール アナトレーとデュシス、そしてギルドが存在していた、人工天体の名称。 #15.5
星7つ ヴァンシップ組合では星の数で仕事の難易度が示される。星7つというのは、通常のヴァンシップの配達任務では滅多に見る事が出来ないほどの、極めて重要な任務。星3つでもかなり難易度が高く、通常最高ランクの仕事は星5つである。星7つともなると、国家レベルの重要事となる。 #15.5
マエストロ ギルドの最高権力者で、唯一無二の絶対者の称号。次期マエストロはプリンシパルの合議で本来選ばれていたが、今ではアゴーンの試練に勝ち残ったものが、デルフィーネと共にこの称号を抱く。 #15.5
ミュステリオン ギルド四大家系に伝わる言葉。それは、「鍵」のアルと組み合わされることで、エグザイルを目覚めさせるものであった。 #15.5
良き風と共に シルヴァーナのヴァンシップ乗りの間でよく使われる、幸運を祈る言葉。ヴァンシップ乗り式の敬礼と共に行われる事が多い。 #15.5
レインバード グランドストリームを越えて、アナトレーとデュシスを行き来する真っ白な渡り鳥。グランドストリームの気流に乗ってやって来る。アナトレーでは、この鳥が飛来した時にデュシス側の寒気が流れ込み、恵みの雨がもたらされるので、レインバードと名付けられた。 #15.5

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